山田さんの愛犬ハルとともに
動物愛護への意識が高まる昨今ですが、飼い主のいない犬や猫の殺処分数は年間2万匹を超えるといいます(2020年度)。そんななか、寄付を募って保護犬と保護猫、野良猫の医療費を支援する活動を、俳優の石田ゆり子さんとともに始めた山田あかねさんに話を聞きました。(構成=丸山あかね 写真提供=ハナコプロジェクト)

犬と猫を救うには医療は欠かせません

2021年の8月、俳優の石田ゆり子さんと一緒に、飼い主のいない犬や猫の医療費を支援する団体「一般社団法人ハナコプロジェクト」を立ち上げました。弁護士を交えて仕組みづくりをするなど準備期間を経て、ホームページを開設したのが22年の5月20日。そこから本格的な活動を開始したのです。

飼い主のいない犬と猫を救うためには、医療が欠かせません。そこでハナコプロジェクトでは、全国の動物愛護団体や個人の方が保護した犬と猫の医療費支援を行うことにしました。全国に10あるハナコプロジェクト協力病院にて、不妊・去勢手術と仔犬仔猫の初期診療「ちびっこケア」を無料で受けることができます。(一部、負担もあります)

環境省の調査によると、20年度の犬と猫の殺処分数は2万3764匹。このうちの半数以上が赤ちゃんです。せっかく生まれてきた命が絶たれてしまうという悲惨な現実をなんとかしたい。多頭飼育崩壊も、不妊・去勢手術をしていれば避けられるはず。そんな思いから、不妊・去勢手術を無料で受けられるサポートを考えたのです。

ハナコプロジェクトを利用する場合は、
(1) 不妊・去勢手術を受けた保護犬、保護猫の譲渡先を必ず探す、野良猫を元いた場所に返す場合は耳カットを行う。
(2) 動物愛護団体の場合は1ヵ月に4匹まで、個人の場合は2匹まで。
(3) 今年6月から義務化されたマイクロチップを保護主負担で装着する
──など、細かな条件を設けました。

また、不妊・去勢手術以外に、もう少し何かできないかと考えていたところ、協力病院の獣医師から、仔犬や仔猫が生き延びるためには、ワクチン接種やノミ・ダニ予防などの最初の医療をきちんと行うことが重要だと伺い、「ちびっこケア」を設けました。ちなみに命名はゆり子さん。「ちびっこケア」については、個人で保護された方のみご利用いただけます。