少しずつでも犬や猫の命を救い続けたい

活動を開始するに際して、ハナコプロジェクトの存在を広く知っていただき、みなさまの協力を得ることが急務でした。そこで、6月末までの期間を設けてクラウドファンディングを行ったところ、1日で1000万円を超える寄付が集まりビックリ。最終的に、約8000万円ものご支援をいただき、感謝の気持ちと責任の重さを感じています。

ゆり子さんは猪突猛進型で、「次のことを考えなくちゃ!」と前のめりになり、私は「ちょっと待って、ここは慎重にいきましょう」とブレーキをかけ……。初めてのことばかりで右往左往しているというのが現状ですが、私たちはなかなか良いコンビなのではないでしょうか。

イギリスの動物福祉団体で保護された犬は快適な環境で暮らす

活動をスタートしたものの、まだまだ課題は山積み。現在、ハナコプロジェクト協力病院は全国に10軒しかありません。各都道府県に対応可能な病院を1つは作りたいところですが、私たちの活動を理解していただいたうえで、しっかりした協力体制を作っていきたいと考えているため、急速に増やすというわけにもいきません。

また、「不妊・去勢手術」の際に血液検査もしてほしいと依頼された場合、費用は保護主の負担とするなど、あらゆるケースを想定して規定を作る必要に迫られています。

とはいえ、私たちの息があがってしまっては本末転倒。まずは無理せず、できることを着実に。そうして末永く存続する団体へと成長させ、少しずつでも犬や猫の命を救い続けたい。それがハナコプロジェクトの望みなのです。

※『婦人公論』2021年12/28・1/4合併特大号では同号の収益の一部を動物保護団体に寄付するとお知らせしておりました。このたびハナコプロジェクトに寄付させていただきましたので、ご報告いたします