理想は昔ながらの生活様式

このように菌活の方法をお伝えすると、「やることがたくさんあって難しそう」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。でも、大丈夫。昔ながらの日本の暮らしをイメージすればいいのです。

昭和初期の、日本の一般的な暮らしを思い出してみてください。食卓には味噌汁や漬物、納豆などの発酵食品が並び、メインのおかずは魚。主食はお米で、白米だけでなく、玄米や雑穀米を食べることも少なくありませんでした。

副菜には、菌のエサとなる豆や芋類、きのこや海藻が並ぶ。糖分の多い清涼飲料水を飲む習慣もあまりなかった当時の食生活は、まさに理想的な菌活の環境です。

生活習慣も同様。ついダラダラと時間を過ごしてしまう原因のテレビやスマートフォンが一般的ではなかった時代、日の出とともに起床して、日中は外で適度に体を動かす。日が暮れたら、夜更かしせずにグッスリ眠る。こうした自然のサイクルに則った生活を送ることは、自律神経を整え、体内の菌のバランスをベストな状態に保つのに最適だったのです。

加齢とともに菌の量が減り、バランスを崩しやすくなるのは事実。菌活は、そのカーブを緩やかにすることができる方法のひとつです。一日でも長く、健やかな体で日々を過ごしていくために、今日から始めてみましょう。