痛みを知っているからこその強さ
近年は、氷川さんにまつわる様々な報道がありましたし、氷川さんが「Kiina」として、自身をどんどん解放し、好きな自分になっていくプロセスを面白おかしく書くような一部の媒体があったのも事実です。
つい先日も、氷川さんの大ファンの知人から、福岡のコンサート中、「氷川きよしを演じてきたKiinaです。氷川きよしは終わり。しばらくお休みしたらKiinaになります」というMCがあったことを聞きました。
ずっと応援してきたファンの皆さんは、氷川さんの歌手活動休止にも、Kiinaになることにも心から理解を示していらっしゃいます。
もちろん私もその一人です。昨今の氷川さんは、軽やかで、しなやかで、自由そのもので、本当に綺麗。「氷川きよしは終わり」と言っても、歌手・氷川きよしを育ててくれた“股旅演歌”を氷川さんが否定したことなどは一度もないのです。もちろん、それまで支えてくれたスタッフの皆さんへの感謝も忘れることはありません。
近年の氷川さんのステージでは、今現在、辛い想いをしていらっしゃる方や、未来ある小さなお子さんにも心を寄せて、「生きる」ことの大切さを力強く説く場面もあります。その言葉には、痛みを知っているからこその強さも備わっているのです。