突発的な病気にはどう対応する?

さて日常生活で起きた高齢者の困りごとや認知症の疑いがある場合はそれでいいのだが、脳血管疾患など突発的な病気や怪我をした時はどうするか。

『実録・家で死ぬ――在宅医療の理想と現実』(著:笹井 恵里子/中公新書ラクレ)

急性期病院で治療を行った後は、回復期リハビリテーション病院などでリハビリを行い、60~180日程度で在宅へ(高齢者であれば老人ホームも選択肢)。この時は病院を退院する前に、今後介護サービスを受けられるように介護保険を申請したほうがよい。

申請し、介護が必要と認定されれば介護サービス(デイサービスや訪問看護など)を受けられるが、実際に認定がおりるまでには1か月程度かかるからだ。入院中であれば病院の地域連携室や医療ソーシャルワーカー、または包括に相談を。

本人が申請できない時は家族が代わりに行うか、それも難しい場合、包括や居宅介護支援事業所で申請を代行してもらうこともできる。