とはいえ、コロナ禍の自粛生活のときは、私も少々、気が滅入りました。
そこで自分に言い聞かせたの。私がじたばたしてもしょうがないって。
何かやれることがないかと考えて、アパートの子たちとランニングしたり、庭でご飯を食べたりして、明るい気持ちになる時間を意識して作りました。
悩んでいるときこそ、掃除や片づけ、草取りをしたり、散歩に行ったり、ジムに行って汗を流したりするのがおすすめなんです。
無心に手や身体を動かすと、一時、悩みから離れられるから。
一日に一回、誰かと話すだけで、気持ちが違ってくるし。
楽しいことも哀しいこともつらいことも、あって当たり前。
落ち込んだりする時間がもったいないのよ!
時間は取り戻せないんだから。立ち止まらず、歩き続けなきゃ。
「10のうちひとつかふたつ、いいことがあればよし」として、明日はどんな
楽しいことをしようかと考えるのがいちばんです。
※本稿は、『76歳。今日も良日 年をとるほど楽しくなる70代の心得帖』(著:中尾ミエ/アスコム)の一部を再編集したものです
『76歳。今日も良日 年をとるほど楽しくなる70代の心得帖』(著:中尾ミエ/アスコム)
中尾ミエ 初の書下ろしエッセイ。悩まず、明るく、どん欲に。ミエの55の心得を紹介。
つねに人生の目標や「やりたいこと」「楽しいこと」に向かって真っすぐに進んでいく力強さがある。中尾ミエさんの生き方。《いつか》ではなく、《いま》動き出すこと。挑戦を恐れないこと。人との繋がりを大切にすること。それによって、いくつになってもワクワクし、人生を楽しむことができる。
ひとりの女性として中尾ミエさんが紡ぐ言葉には、人によりそい、優しく背中を押すような力があります。