『76歳。今日も良日 年をとるほど楽しくなる70代の心得帖』(著:中尾ミエ/アスコム) 

新幹線の隣の席で子どもを泣かせっぱなしにしている親に、「デッキに移動して、あやしてあげたらいいんじゃないかしら」と言ったこともあります。

今は多目的室がある列車もあるでしょ。そういうときこそ、そこを利用すべきじゃない?

最近は「小さい子は泣いて当たり前。何が悪いの?」と開き直る人もいると聞きますが、公共の乗り物の中で、子どもが泣いたり騒いだりしているのに放置し、あやそうともしないというのは、やはりどうかと思います。

子どももかわいそうだし、周りも気になって落ち着かない。
車内はその人の家じゃないんだから、そばに座っている人に対して一定の気遣いや配慮は必要です。

「ミエさんは言いにくいことを、よく、さらっと言えますね」

そう言われることもあるけど、言いたい気持ちを我慢して舌打ちしたり、わざとらしくため息をついたりするよりいいんじゃないかしら。
気がつかない若い人にはやはり教えてあげないと。言わなければわからない人がいるんだから。

私は、煙たがられていいんです。うるさくて怖い人でちょうどいい。
丸くなりすぎたら、自分がつまんなくなっちゃうもの。