最適解とは、「正解がわからない」からあるもの

けれど、もしそこで移籍をしていたら……いまがあったかどうかわかりません。もしかすると、ワールドカップのメンバーにすら選ばれなかった可能性もあります。

それらのクラブと比較すれば、シント=トロイデンはベルギーリーグのプレーオフ1に出場したこともありませんでした。でも、この移籍があって、その後の僕があるのです。

最適解とは、「正解がわからない」からあるものです。

でも、それを探し出すためには、明確な目標が必要だと思います。

何をしたいから、何が必要なのか。

それを知り、学び、設定することが最初のステップになるのです。

※本稿は、『DUEL(デュエル) - 世界に勝つために「最適解」を探し続けろ』(発行:日本ビジネスプレス 発売:ワニブックス)の一部を再編集したものです。


DUEL(デュエル) - 世界に勝つために「最適解」を探し続けろ』(著:遠藤航/ワニブックス)

ドイツで伝説と呼ばれ、2年連続「デュエル勝利数1位」、遅い移籍――。「不可能」だと思われたことをことごとく覆してきたのがサッカー日本代表の遠藤航だ。世界でも屈指のフィジカル能力を誇るリーグ・ドイツのブンデスリーガで2年連続「デュエル勝利数1位」(1対1の対決)を記録。なぜ遠藤航はこれまで不可能だと思ったことを可能にできたのか。正解を作らず「最適解」を探してきたその哲学と、遠藤が選び、決断したことを赤裸々に告白する。