iDeCo、NISAも検討を

テレビや新聞などでたびたび取り上げられる「iDeCo」と「NISA」。名前は知っていても、どのようなものなのかまではよく知らないという人も多いのではないでしょうか。実はこれらの制度は、老後のための貯蓄に有用です。

NISAとは、少額投資非課税制度のこと。その名の通り、少ない金額で投資を行うことができる制度で、「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類があります。金融機関にNISA口座を開き、商品を選んで運用する、というのが利用開始までの簡単な流れになります。

通常、投資によって得た運用益や、株や投資信託を売って得た譲渡益には約20%の税金がかかります。しかし、一般NISAの場合は年間120万円まで、つみたてNISAの場合は年間40万円までの限度額が定められており、この範囲で購入した金融商品から得た利益(配当金、譲渡益等)には税金がかかりません。

非課税で効率的に資産を増やすことができるので、自分へのお小遣いとして短期的に資産形成をしたい人はもちろん、老後のための資産形成をしたい人にも適しています。

一般NISAとつみたてNISAは、限度額以外にも非課税期間や取引できる金融商品などに違いがあります。両方を併用することはできないため、慎重に検討する必要がありますが、投資初心者であれば「長期・分散・積立・低コスト」が揃ったつみたてNISAがおすすめです。

一方のiDeCoは、老後のための資金形成に特化した制度となっています。利用可能な年齢は20~64歳まで。NISAと違い、途中解約ができないのがデメリットですが、逆にいえば受取可能年齢である60歳に達するまで強制的に積み立てられるので、老後の資金を確実に貯める手段として最適です。

ここでは簡単にiDeCo・NISAのご紹介をしました。それぞれの仕組みを把握しておき、老後に備えた貯蓄手段として検討してみるとよいでしょう。

iDeCo・NISAを利用した貯蓄について詳しく紹介する記事「お金が貯まるカギは「面倒」と「強制的」。だからこそイデコは老後資金作りに適している」はこちら

もはや、年代を問わず「お金」に対して無関心ではいられない時代。年金制度に関する正しい知識を身につけたり、節約術やiDeCo・NISAを活用することで、年金に頼りすぎないお金のプランを立て、年をとっても不自由ない暮らしを目標としたいですね。