今回のコンサートは12月10日から21日までの10日間、3日ごとに曲目を変えた全4プログラムによって構成されたハードな演出。これは舟木さん自身の案だそうで、「お客さんにも自分にも、あえて負荷をかけて頑張ってみようかなという感じです。やってやろうという気概がある」と意気込みを。「80歳で現役で歌えるのか…これをやりきれたら先が見えてくるんじゃないか」と抱負も語った。

報道陣を前に熱く語る

今年1年を振り返る中で、ともに「御三家」として活躍した歌手の橋幸夫さん、2022年2月20日に前立腺がんのため亡くなった西郷輝彦さんへの思いも明かした。

「いろんなこと、いいこともつらいこともあった。一番つらいのは、輝さんが旅立ったこと。まだ吹っ切れていないので、自分が歌っていると、輝さんをここに立たせたいと思ってしまう。自分がやってるうちは、彼は過去にはならない。でも、寂しさを乗り越えたわけではないけど、輝さんのおかげで、5~6月くらいからステージに立つ気持ちが変わってきた。むこうは上のほうで『なんであいつばっかり』って言ってるかもしれませんけどね」と、天国の友に思いを馳せた。

また、「橋さんが80歳で引退ということで、結果的に御三家の一人として残ってしまった。じゃあ俺はどうする? 残ったらやるしかない。80歳に行けるのかを含め、今年やったことが来年できるのか、という気持ちです」と前向きに語る。

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