笑顔で「60周年」のポーズをとってくれた舟木さん(撮影◎本社 奥西義和 以下すべて)

今日78歳に。デビュー60周年

歌手の舟木一夫さんが2022年12月9日、東京・新橋演舞場で『舟木一夫 ロングコンサート in 新橋演舞場』の取材会を行った。黄色いダメージドのシャツに、ジーンズ、スニーカーという若々しいファッションでにこやかに登場、報道陣の撮影に「恥ずかしいなあ、こういうのは吉(幾三)くんに任せたほうがいいよ」と照れながら応えた。「こんな服も買っちゃって。あちこち引っかかるし、食べる時も不便なんだよ」と会場を和ませる。

1944年12月12日、愛知県に生まれた舟木さんは今日78歳に。
1963年6月5日に「高校三年生」でデビューを飾り、甘いマスクと美声、凛々しい学ラン姿で一世を風靡、第一線で活躍し続け、芸能生活60周年を迎える。
今回の新橋演舞場は、22年1月を皮切りに行われた「芸能生活60周年記念ツアー」27ヵ所30公演の締めくくりとなる。

コンサート前の心境を聞かれると「好きな歌を歌っているうち、もう60年になりました。こんなに長くやっているので、リキを入れたりはしないが、60周年のラストということでそれなりに。10日で320~330曲歌うので体調には気を付けたい」とベテランらしい返答。

ポスターを前に



デビュー当時の思い出について「デビューした時の真夏の太陽が印象に残っている。60年前は空気もきれいだったのかな。なんせ真夏に詰襟ですからね。当時60歳を超えて歌っている先輩は東海林太郎さんくらい。自分もここまで体がもつなんて思っていなかった」と笑う。