現在の飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダ・永明(えいめい)(写真提供:アドベンチャーワールド)

 

アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)は、同園で暮らすジャイアントパンダファミリー7頭の内、「永明(えいめい)」「桜浜(おうひん)」「桃浜(とうひん)」の3頭が中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地へ、2023年2月に旅立つことが決まったと発表した。

「永明」は今年30歳を迎える、16頭の子を持ち、自然繁殖において最高齢記録を更新し続けたジャイアントパンダファミリーの大黒柱。1994年にパンダでは世界初となる中国との共同繁殖研究のために同園に来園し、「梅梅」との間に6頭、「良浜」との間に10頭、計16頭の子どもが誕生している。ジャイアントパンダの保全、継続的な日中共同繁殖研究の計画に基づき、中国へ帰国する。

また、中国駐大阪総領事館より、日中国交正常化50周年を記念し、これまでの日中関係構築に係る功績をたたえるとともに、今後のさらなる友好関係の発展を図るため、「中日友好特使」を永明が拝命することを16日に発表した。任命式は12月17日に行われる。

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「桜浜」「桃浜」は2014年に同園で産まれ、今年12月に8歳を迎える双子の姉妹。性成熟の年齢に達しており、今後中国でパートナーを探し、未来の繁殖を目指すという。

 

旅立ちに向けて、3頭の健康状態を確認する検疫期間が2023年1月中旬より1ヵ月ほど設けられる予定。その間はブリーディングセンターにて、ガラス越しに3頭を公開予定とのこと。

また、旅立ちの日程、「歓送セレモニー」の詳細については後日発表される。