「面倒くさい親」にならない

もう答えはおわかりですね。選択肢Aが不幸ぐせ、選択肢Bが幸せぐせです。

子ども家族と疎遠になったままなのが寂しいのは理解できます。年末年始など行事が多いときならなおさらでしょう。ですが、Aのように関係修復を試みても、それがうまくいかなかったら? 余計なことをしたと後悔するでしょうし、あなたの行動がきっかけでさらに修復不能な状況になるかもしれません。例えば、「あのときの私の言葉が悪かったのかしら? ごめんなさいね」などと、いちいち蒸し返したり、ジットリと探るように「今度のお休みはどうするの?」と連絡したり。「いつまで連絡してこないつもり?」と逆ギレしたりするのは、「面倒くさい親」でしかありません。家族であっても、他人との人間関係と同様に適度な距離感が大事です。

(イラスト◎大野舞)

選択肢Bのように、自分からあれこれ動かず、どっしりと構えていましょう。もし子どもたちから連絡があったら、溝があったことなど忘れたかのように「あら〜、元気?」と明るく応じればいいのです。大事なのは、子ども家族が「お父さん、お母さんと話したいな」、孫が「会いに行きたいな」と思えるような、明るく温かな親、おじいちゃん、おばあちゃんでいることです。子どもたちから連絡があったときに、わだかまりなく応じる太陽のような親ならば、自然と亀裂は修復されます。