和洋中とバリエーション豊富なアレンジ

そのまま食べてみると、噛み締めるほどに穀物の旨みがあふれてくる。いうなれば麦飯のイメージ。想像していたよりもずっと食べやすい。ヒットだったのは、味付け玉子を丸ごと具にしたおにぎりだ。卵の良質なたんぱく質も摂れるし、簡単だし、美味しいし、一石二鳥ならぬ一石三鳥。

別の日は石原先生が教えてくれたリゾット風を真似て作ってみた。トマトの酸味がオートミールと意外なほどに合う。ブロッコリーなどの野菜を入れて栄養価もアップ。

炒飯やオムライスも大正解だった。若干のボソボソ感はあるが、白米より滋味深い感じ。正直言って最初は調理法や味に飽きるのではないかと思っていたのだが、和洋中とバリエーション豊富にアレンジできるからまったく飽きない。それどころか、自己流の味に挑戦するのがどんどん楽しくなってきた。普段は食べないおはぎなど甘いものも作ってみたりして。料理への好奇心が高まったのは、予想していなかった心境の変化だ。

ハマったのはオートミールで作った蒸しパンのサンドイッチ。そう、米の置き換えだけでなく、小麦粉の代わりにもなる。耐熱容器にオートミール、牛乳、卵、ベーキングパウダー、砂糖などを入れて混ぜ、レンジでチン。好きな具材を挟んだり、オープンサンド風にのせたりするだけ。

〈おすすめメニュー・オートミール篇〉

●オートミール炒飯&味玉オートミールおにぎり

●納豆とろろ乗せオートミール

オートミールごはんに納豆ととろろをのせ、味付けする

●ひじき混ぜオートミール

オートミールごはんに、ひじき煮を加えて和える

●おはぎ

オートミールごはんをまるめてきな粉をまぶす

●オープンサンド

レンジで蒸しパンを作り(本文参照)好きな具材をのせる

食べ応えがあるので満足感が高く、穀物の風味もいい。美味しくてつい食べ過ぎてしまい、「これが石原先生の話していた膨満感か~」と体感したことも。他にも、味付けを変えてつくね風など肉の代わりや、かさ増しにもなる。万能さに脱帽だ。