才能あるアニソンシンガーたちの登場

アニソンという言葉が認知されたのと同時に、アニソンシンガーにも光が当たるようになりました。テレビや雑誌で特集が組まれるのが当たり前となり、コンサート会場の規模がどんどん大きくなっていきました。

そうなると、ベテランのアニキや堀江さん、いさおさんたちが、あらためて注目されるようになったのはもちろん、新しい才能がどんどん生まれてきました。

アニソンという言葉が認知されるとともに、コンサート会場の規模がどんどん大きくなっていったという影山さん。(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

近年を振り返ってみれば、歌手としての活躍に加えて、声優としても高い人気を誇る水樹奈々さん、「進撃の巨人」の主題歌を歌ったLinked Horizonが、紅白歌合戦に出場したのは記憶に新しいところです。アニメ「ラブライブ!」から飛び出した声優ユニットμ'sは、埼玉スーパーアリーナや東京ドームを満員にする人気を誇りましたし、GRANRODEOやOLDCODEXなど、アリーナクラスでのコンサートを手がけるアニソンアーティストを挙げていったら、枚挙にいとまがありません。

また、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌で、高橋洋子さんが歌う「残酷な天使のテーゼ」(作詞:及川眠子、作曲:佐藤英敏、編曲:大森俊之)が95年発売にもかかわらず、日本著作権協会(JASRAC)の著作権使用料のランキングでずっと高い順位に留まっていることはよく知られているところです。

菅野よう子さんや梶浦由記さん、田中公平さんなど、アニソン関係のサウンドクリエイターたちの名前もよく知られるようになりました。