怪我をしやすいような相撲を取っているから怪我をする

豊昇龍は9日目の新小結・若元春との対戦で、左足首を捻挫し10日目は休んだが11日目に根性で再登場して前頭4枚目・錦富士に寄り切りで勝った。しかし、その後連敗している。

大関候補なのに怪我をするなんて豊昇龍は運が悪い、と同情していたら、13日目の正面解説の陸奥親方(元大関・霧島)が「豊昇龍は雑なところがある。投げにこだわる」と話し、それが怪我に結びつくということを言っていた。

さらに、大関を陥落した関脇・正代が前頭5枚目・竜電に寄り切られた相撲を見て、足が痛そうな正代のことを、「(相手を)受けるとつま先立ちだから怪我をしやすい」と言っていた。後ろに下がるから、なお足が痛くなるそうだ。

なるほど、怪我をしやすいような相撲を取っているから、怪我をする。「運が悪い」のではない。これは勉強になった。私は自分の人生が運の悪いことばかりだと思っていたが、そういう風に動いていたのかもしれない。

私は空想癖があるので、相撲放送で考えてみた。

実況アナウンサー「親方、ゲンを担ぐ力士はいますが、運よく白星を獲得できる廻しの色はあるのですか?」

解説の親方「お財布で考えると、数年前は黄色がお金が貯まると言われていましたが、最近は緑色の財布が貯まると言われています。それを応用して、うちの部屋の関取は、今場所から二人とも緑色の廻しにしました」

実況アナウンサー「二人とも既に負け越しましたが…」

解説の親方「……」(無言)

 私はいま黄色の財布から緑色の財布にしようかと考えているが、今年の目標を「その1円をけずり出すな!節約!!」としているので、財布を変える前に、自分のお金の使い方を家計簿で検討することにした。

写真提供◎AC

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