不倫相手を中絶させながらも自己保身に走った男性が放った言葉とは――(写真提供:Photo AC)
自分にとって都合の悪いことは棚に上げ、うまくいかないことがあるたびに「私は悪くない」と主張して他人や環境のせいにする……。「このような病的ともいえるほどの自己正当化が蔓延している」と指摘するのは精神科医の片田珠美さんだ。片田さんは「自己正当化が強すぎると、やがて周囲から白い目で見られるようになり、取り巻く状況がますます悪化してしまう」と警告を発します。その例として、不倫相手を中絶させながらも自己保身に走った、ある男性の例が挙げられるそうで――。

Hさんを中絶させても謝らなかった不倫相手の場合

不倫が恥ずかしいことかどうかについては議論が分かれるだろう。

なかには、不倫を隠したいとも、恥ずべきとも思わないのか、自分が不倫していると堂々と公言したり、むしろ自慢げに話したりする人もいるので、結局は本人の価値観によるのかもしれない。

だが、不倫相手を妊娠させたあげく中絶までさせたら、さすがに価値観の問題と片づけるわけにはいかない。

にもかかわらず、中絶によって心身ともに傷ついた相手の女性に一切謝らない男性もいる。