銀行の勧めるままにならず、自分で勉強することが大切です(提供:photoAC)
物価の上昇が止まらないのに給料も年金も上がらないという、厳しい状況が続いています。そんな中、家計に危機感を持っている妻と、節約の意識が乏しい夫の間にある「金銭感覚のズレ」は早めに修正を、と指摘するのは経済ジャーナリストの荻原博子さんです。夫婦仲を円満にする家計のやりくりの仕方とは。特に、退職金の使い道は慎重に行うべきとのことで――。

退職金の使い道は?

●夫の言い分
退職金もらったらどうしようかな?どうせ預金しても、金利は低いままだろうから、銀行の言うとおり投資しようかな?

●妻のホンネ
投資なんてしたことないじゃない?私もよくわからないから、かなり不安なんだけど……。

退職金はそっくりそのまま口座預金が大原則!

60歳、もしくは65歳までがんばって会社を勤め上げ、「お勤め、長いあいだ、ご苦労様でした」と、送り出されたあとに残る会社員としての最後の悩み、それは退職金の使いみちではないでしょうか。

結論を先に言えば、まとまった退職金をもらえるのであれば、まずはそっくり預金しておくよう、夫にはっきりと伝えましょう。