退職金の使い道は慎重に――(提供:photoAC)

安易に投資せず、まずは知識を身につけよう

そもそも、夫婦ともども投資経験が豊富な家庭など少ないはず。

それなのに、先述した「低金利の時代だからこそ投資」「将来のためにも」といった甘い言葉に吸い寄せられ銀行の窓口へと向かい、行員の勧めるがまま、手数料の高い金融商品を買わされてしまうケースがあとを絶ちません。

それでもなお、退職金で投資をしようと思うなら、その前に、しっかりと金融知識を身につけてからにすべきです。

ただし、その勉強のため、金融機関が主催の投資セミナーにせっせと足を運ぶ人がいますが、それはカモがネギを背負って鍋に飛び込むようなもの。結局、先述したように、自分のところで販売している金融商品の購入にうまく誘い込まれるのが関の山です。