変わる常識

ビジネスシーンの常識も変わります。

たとえば、クライアントのオフィスに足繁く通い、実績を上げていた営業マンの評価は180度変わるでしょう。「精力的で熱意のある営業マン」が「要領の悪い、時間泥棒」とか「濃厚接触に鈍感な人」「自分勝手な人」になってしまうかもしれません。

これまで軽妙な雑談を交えながら直接面談してビジネスを進め、実績を重ね、まわりからも高評価を受けていた人が、いわば時代遅れの人になってしまうかもしれません。

プライベートなシーンでも同様です。

家族関係でいえば、自立して外で暮らす子どもが遊びに来る回数は間違いなく減るでしょう。孫の顔を見る回数も同様です。

「同僚に感染させるわけにはいかない」とか「幼稚園で感染源になったら困る」、あるいは「高齢な親が感染したら、重症化するから」といった理由で、外出を控えることが多くなるはずです。

また、同窓会、かつての会社仲間との会合、ゴルフ、コンサート鑑賞、映画鑑賞の機会も減ることは間違いありません。旅行も影響を受けるでしょう。

海外旅行はもちろんのこと、国内旅行の機会も減ることは間違いありません。シニア世代に人気だった豪華客船の旅、格安の一泊平日バスツアーなどは敬遠する人が激増し、企画そのものの存続もむずかしくなるかもしれません。

それが今後定着する「日常」だと覚悟しておいたほうがいいでしょう。