コロナを経てすっかり変わってしまった日常とどのように向き合うべきか。弘兼さんの答えは?(写真提供:PhotoAC)
『課長島耕作』シリーズや『黄昏流星群』などの作品で知られる漫画家・弘兼憲史さん。現在70代になった弘兼さんは「70歳からものびしろはある。セカンドキャリアをもっと自由に、楽に愉しもう」と提案しています。一方で、コロナを経てすっかり変わってしまった日常と、高齢者たちはどのように向き合うべきでしょうか。弘兼さんの答えは?

コロナ以前に戻るのはなかなかむずかしい

「ウィズコロナ時代」が到来した現在、いわゆる「三密回避」の生活スタイルはしばらく続くと考えておくべきでしょう。

コロナ以外のほかの感染症が発生する可能性もあります。これからの人生を少しでも快適に過ごそうとするなら、冷静かつ理性的にその対応方法を考えなければなりません。

「コロナ以前に早く戻ればいい」

そうした願望を抱く気持ちもわかりますが、なかなかむずかしいと感じます。今回のような世界の変化というものは、決して一過性のものではないと私は考えます。