変わる「日常」を機嫌よく過ごすにはどうすればいいのか

では、その「日常」を機嫌よく過ごすために、どうすればいいのでしょうか。とにかく「散り散りの時代」を理解し、克服する能力を身につけることです。

同窓会、かつての会社仲間との会合、ゴルフ、コンサート鑑賞、映画鑑賞の機会も減ることは間違いありません。旅行も影響を受けるでしょう(画:弘兼憲史)

まず、人生の後半期を充実させるために必須なのが、ITを上手にこなすスキルです。さまざまな情報の獲得手段としてはもちろん、ビジネスパーソン、家族、友人との円滑なコミュニケーションの手段として、あるいはエンターテインメントを愉しむ手段として、パソコン、タブレット、スマホは欠かせません。

少し前、コロナ感染防止対策として、生花の競(せ)りをリモートで行っているという報道がありました。市場関係者が競りの参加者に生花の画像を送り、競り落とされていました。われわれが知っている大声が飛び交う市場の姿はどこにもありませんでした。

「時間節約にもなるし、市場の熱気に惑わされず冷静に購入できる」

競りの参加者もそんな感想を漏らしていました。

「散り散りの時代」だからこそ、登場した「異常」ですが、おそらくすぐに「常識」になるはずです。

「散り散りの時代」のこうした変化は、あっという間にあらゆるシーンで生じるはずです。コロナ禍がITの存在力をわれわれに気づかせたといっていいでしょう。

※本稿は、『弘兼流 70歳からのゆうゆう人生―「老春時代」を愉快に生きる』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。


弘兼流 70歳からのゆうゆう人生-「老春時代」を愉快に生きる』(著:弘兼憲史/中公新書ラクレ)

セカンドキャリアはもっと自由に!70からも伸びしろ十分。楽に愉しく「生涯現役」を目指す方法。