クロちゃんは人とのつき合い方は基本的に「疑い」から入るそうで――(写真提供:徳間書店)
「普通の人だったらとっくに病んでいる。だけど僕は普通の人よりダメージを回避する術を知っている」と話すのは、日頃からバッシングを受け続けているという安田大サーカスのクロちゃんだ。特に『水曜日のダウンタウン』に出るようになってからは「クズ!」「嘘つき野郎!」といった罵詈雑言が連日のように殺到。ツイッターで挨拶するだけで、心ないコメントが山のように届くようになったといいます。そんなクロちゃん、実はコロナ禍になる前からソーシャルディスタンスがデフォルトだったそうで――。

“仲間が多い=偉い”の呪縛から逃れよ

生きていて悩むことのほとんどは、人間関係に由来すると思うんです。

恋人、家族、クラスメイト、部活の先輩、後輩、上司、部下、同僚、ライバル……本当に煩わしいですよね。

逆に言うと、ここをクリアすれば生きることがだいぶ楽になるということでもあります。

僕の場合、人とのつき合い方は基本的に「疑い」から入る。つまり敵だと認識しているんですね。最初から相手のことは信用しない。

なぜなら臆病で慎重派だから。こう見えて実は決して社交的な人間ではないんです。コロナ禍になる前からソーシャルディスタンスがデフォルトな人間でした。

だから友達も極端に少ないですよ。

めちゃくちゃ人間関係が狭い。ツイッターの登場人物も5人くらいですから。

後輩の菊地(優志/ワンワンニャンニャン)、サンミュージックのマネージャー・大関隆之さん、たかみな(高橋みなみ)、それにたかみなの旦那……半径2メートルくらいの世界で生きていると言っても過言じゃないくらいです。

とても芸人とは思えないですよね。この業界、人脈がなによりも大事だと言われているのに。