仲間なんて無理に増やそうとしなくてもいい

僕の場合、学生時代から友達の数は多くなかったです。

クラスで「ウエ~イ!」とか盛り上がってるリア充軍団とはノリが合わなかった。

こっちは鞄の中に『格闘技通信』と『週刊プロレス』と『週刊ゴング』だけ入れて、日向小次郎みたいにカッターシャツを肩までまくり上げて、トレパンは片方の足だけEE JUMPみたいに上げて……恰好からして変わり者だったから、向こうも相手にしていなかったのかもしれないけど。

彼らは多数派で主流派。仲よくなろうと思ったら、その流儀に従うしかないんです。

でも、やっぱり僕にとっては自分のやりたいことを殺してまで周りに合わせるなんて拷問でしかなかった。だったら孤高を貫いたほうが僕は楽しいし、心地いい。

そうやってクラスの中でも独自のポジションをキープしていると、そのうち「あいつ変わっていて面白いね」とか興味を持って擦り寄ってくる奴も現れる。

そうしたら、しめたものです。主導権を自分が握れますからね。

クロちゃん「土下座外交して相手の軍門に下ったところでなにも得しないしーん」(写真提供:徳間書店)

僕が「仲間なんて無理に増やそうとしなくてもいい」と言っているのはまさにそこで、土下座外交して相手の軍門に下ったところでなにも得しないんですよ。

少数精鋭でもいいから、自分らしくいられる空間を大事にしたほうがストレスは溜まらないはずです。

※本稿は、『日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由』(徳間書店)の一部を再編集したものです。


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