日本女性の髪型の変遷を研究

ミナミ美容室に、天平時代から現代までの日本の女性の髪型の「ひな型」がずらりと並ぶ一角がある。これは登美子さんが母の志を受け継ぎ、髪型の変遷を研究し、後世に残すために製作したもの。時代ごとの変化はもちろん、同時代でも社会的立場によって違いがあり千差万別だ。

日本画家や大学教授とともに日本髪の変遷を研究。再現したひな型が美容室に展示されている

「『島田』という同じ名称の髪型でも、時代によって少しずつ変化しています。武家の女性と商家の女性では髷の高さなど、結い方が違うことも。古代から現代まで約150種類の髪型がありますが、成人前やお子さんなどの髪も含めるともっとあります」

登美子さんは、この結髪文化の伝統を次世代に継承したいと活動してきた。いまは、義妹の南節子さん、長年一緒に仕事をしてきた楠京子さんが後を継ぐほか、約50人の「京都美容文化クラブ」のメンバーたちが研鑽を積んでいる。その成果は、毎年9月、東山区の安井金毘羅宮で行われる「櫛まつり」で、「時代風俗行列」として披露される。日本髪の歴史を間近で見られる貴重な機会だ。