サイボーグでボケとツッコミ!?

長谷川 「中年の星」と紹介されることがあるけど、みんな僕らを見て、自分も頑張ろうと思ってくれているのかな。たしかに最高齢でM-1王者になって、人生、何歳になっても挑戦できるんだと身をもって知ったけど。

渡辺 むしろ、ここから先をどうするかを僕は考えてますよ。

長谷川 僕はようやく歯を治療中で、歯が入ればもっと滑舌もよくなるはず。長い間芽が出なかったぶん、50代のおじさんには伸びしろがあります。

渡辺 いや、老眼も進んでるし、ハゲだし、あんた、もうおじいさんだよ。(笑)

長谷川 髪はあるのよ。毎日剃ってんの!T字カミソリで!

渡辺 知ってるよ! 僕らの漫才は年をとったらとった分だけおもしろくなると思う。雅紀さんの中身は小学4年生のまま成長しないのに体は老いていく。そのギャップにおかしさが滲み出るでしょ。今後の夢は、2人で漫才を続けることですかね。

長谷川 僕も同感。願いを口にすると叶うらしいから言うことにしよう。あと何十年かしたら、車椅子の僕を隆がサンパチマイクのところまで押して漫才をする。「こ~んに~ちは~」「うるせぇよ」、バシッ! と頭をひっぱたくのも今までどおり。

渡辺 その頃は僕も腕が上がらないだろうから、車椅子に座ってくれているとちょうどいいな。

長谷川 「老老介護」漫才だね。

渡辺 科学技術の発展が目覚ましいから、将来はサイボーグになって漫才する日が来るかもね。腕が動かなくなったら、腕の部品をつけて。

長谷川 しっぽを足して。

渡辺 それはいらねえよ(笑)!まぁでも、これからも2人、いろんなことができそうだね。