ありがとう!東急本店!
涙の別れ。
このような光景は、この日の東急本店さんで何度か目にした。
レジのお姉さんは「今までお世話になりました」
と言ってくれて、わたしは
「こちらこそ。ありがとうございました。お世話になりました」と頭を下げた。(初めてのフロアだが!)
友人とレストランフロアに移動し、パブロ・ピカソや奈良美智さんの絵を間近でみて感動し、タントタントさんで雲丹とホタテのクリームパスタをいただいた。
感傷的な気分になり、わたしは帰り一人で本のフロアに立ち寄り、わたしの本を見つけ、本棚に「お世話になりました」と、一礼し、わたしは自分の本を購入した。
レジに並び、支払いをし、わたしはレジのお姉さんにそっと伝えた。
「よかったら、この本、もらっていただけませんか?」
お姉さんは、顔を上げ優しく微笑んで
「いただけません。ありがとうございました。次の方、どうぞ」
と言った。
わたしは、差し出した手を引っ込めるのが恥ずかしくて、そりゃそうですよね受け取れませんよね急に怖いですよね、と思って縮こまったが、いや、わたしなりの東急本店に対する愛情の示し方だったのだから、と、やはり堂々と上を向いた!
ありがとう!東急本店!