「断捨離では、スッキリした空間からピカピカに輝いた空間へ、さらに上位のうっとりする空間を目指していきます」(写真提供:photoAC)
断捨離とは「断つ・捨てる・離れる」を軸にした、住まいと心の整理のこと。この3つの行動をくり返すことによって、人生を展開させることができると話すのは、断捨離の第一人者であるやましたひでこさん。掃除したいと思いつつ、モノをそのまま放置している方も多いのではないでしょうか。キッチンで「まだ使えるからもったいない」と捨てられず、モノに空間が奪われている状況から脱出するには――。

片づけても片づかないキッチン

あなたにとってキッチンとは何でしょうか。

私にとってキッチンは、命の入口です。食は命のもと。食べることは、動物という陸の命、魚という海の命、野菜という土地の命をまるごと自分の中にとり入れること。いわば命と命の交換が起こるミラクルな場所、私たちの生きていくベースになる場所こそがキッチンなのです。

ところが、聞こえてくるのは「ごちゃごちゃしていて窮屈」「料理するのが億劫」「片づけても片づけても、片づかない」といったため息ばかり。なぜこうなってしまうのでしょう。

キッチンには「使わないけど、まだ使えるモノ」「使いづらいけど、使っているモノ」がたくさんあります。