今を「通過点」だと思えば、希望が見える
定年退職を迎えると、急に元気がなくなって、体の調子もガクっと悪くなってしまう人がときどきいます。
定年を「終わり」だと捉えているからこそ、気持ちの張りがなくなってしまうのです。
私は著書で「終わりを目指して生きるのではなく、スタートを目指して生きる」と何度となく語っていますが、言い換えればそれは「今を通過点として生きる」という意味でもあります。
欧米では宗教を心の支えにしている人がたくさんいます。なぜ宗教が心の支えになるかといえば、「死が終わり」ではないからです。
宗教では往々にして「死後の世界」を語っていて、仮に今、死を迎えたとしてもそれは通過点に過ぎず、その先の未来があります。
そう思えるからこそ、最期の瞬間まで未来への希望を持って生きることができるのです。