これだけでエエんや

おそらく、私の人生には、もう何の「保険」もかけることはできません。

でも、それならそれでいい。さっぱりしたもんや。

がんになったから、楽しくない。幸せやないなんて、誰が決めたんや。

オレは今、楽しい。がんだろうとなんだろうと、確かに生きて、笑ってる。

これで、これだけでエエんや。

そう思ってます。

 

※本稿は、『緩和ケア医 がんを生きる31の奇跡』(双葉社)の一部を再編集したものです。


緩和ケア医 がんを生きる31の奇跡』(著:大橋 洋平/双葉社)

10万人に1人の稀少がん・ジストを患いながらも、”心の免疫力が上がる言葉”を支えに生きる緩和ケア医・大橋洋平先生。著書第4弾となる本書のテーマは「奇跡」。肝臓転移が判明した日を1日目として数える「足し算命」がついに1000日を突破した背景とは? そして見出した”生きる奇跡”とは?読むだけで胸の痛みがスッと消える「心の抗がん剤」。