身体そのものに「もったいない」が

なお、これも厚生労働省のサイトなどに記されていますが、「肥満や生活習慣病と、多すぎる炭水化物の摂取量」に深い関係性があることはよく知られています。

紫苑「身体そのものにまで、倹約する遺伝子が組み込まれているとは」(写真:著者)

その一方、「肥満と日本人の関係について」といった話題の中で、最近では「倹約遺伝子」という言葉をよく見聞きするようになりました。

「益田市医師会」のHPなどによれば、誕生以来ずっと飢餓と戦ってきた人類は、生き延びるため、少しずつ生存に有利な変化をし、エネルギーを効率よく脂肪に蓄えるための遺伝子変異を起こしました。それが倹約遺伝子です。

そして日本人はこの倹約遺伝子を持つ割合が欧米人の二、三倍も高頻度であることが明らかになっている、とのことでした(参考:「ヒトは何故肥るのか ~倹約遺伝子の光と影~」 益田市医師会 )

「もったいない」という言葉は、貧しかった日本人だからこその、ものを粗末にしない、大切に扱うという姿勢の表れと思っていましたが、身体そのものにまで、そんな遺伝子が組み込まれているとは。このことを知って私は大変驚きました。