節約生活で一番大切にしたのは「健康」

では私たち日本人の生涯で、平均してどれくらいの医療費がかかっているか、みなさんはご存じでしょうか? 

厚生労働省の発表によれば、平均の生涯医療費は男性が2,622万円、女性が2,831万円といわれています(出典:「生涯医療費(平成29年度)」)。さらに同調査によれば、その生涯医療費の半分が70歳以降に使われているそうです。

実際には、公的医療保険制度があるために自己負担は3割で済んだり、高額療養費制度があるとはいえ、それでも日ごろの小さな節約なんてあっさり吹き飛んでしまうほど、老後にかかる医療費がいかに大きいか、よくわかります。

実は私が節約生活を始めたとき、真っ先に気を付けたこと、一番大切にしたことは「健康」でした。

「食費一万円で満足な食事ができるの?」との言葉も頻繁に耳にしましたが、少ないからこそ、安く栄養のある食材を探し、きちんと食べることを自分に課してきたのです。

私は歯だけではなく、過去には、乳がんの手術もしています。

子ども二人を育てていた真っ最中でしたから、当時の不安は忘れることはできません。子どもたちは、もっと大きな不安に陥ったと思いますが、だからこそ人一倍、健康には気を付けて過ごしてきました。しかも「医療・生命保険」の類は家を買うと同時に解約してしまいましたので、だからこそ、今も健康には万全の注意を向けるようにしています。

なお、年を重ねると多少の不調は出てくるのが当たり前とも思いますが、私自身は、節約生活を通じて食生活に気を付けるようになり、不思議に若い頃よりも元気で過ごせています。

もちろん、これから先には不調や病気も現れ、年齢と健康のバランスも傾いていくだろうと思っています。だからこそ、日々の食事、運動がどれほど大切かを肝に銘じています。