「持病があっても入れる保険」のカラクリ

「持病があっても入れる保険」のほとんどは、「引き受け基準緩和型保険」といって、当然ですが健康リスクがある人も加入しやすくなっています。

そのため、月々の保険料は、健康な人が加入する保険よりもずっと割高になっています。さらに加入して1年間は、一時金の支払い額が50%に削減される商品が多いです。

『5キロ痩せたら100万円 「健康」は最高の節約』(著:荻原博子/PHP研究所)

しかも、「引き受け基準緩和型保険」に加入するには、主に次の3つの条件を満たしている必要があります。

・過去2年以内に、入院・手術をしたことがない。
・過去5年以内に、がんで入院・手術をしたことがない。
・現時点で、がん・肝硬変と医者に診断または疑いがあると指摘されていない。

会社によっては、ここに「過去3ヶ月以内に入院や手術を勧められていない」とか、「うつ病などの精神疾患は対象外」などの条件が加わります。

「持病があっても入れる」と言っているにもかかわらず、加入条件が厳しいのです。