「80歳でも入れる保険」のカラクリ

続いて、「高齢者でも入れる保険」についてです。

2010年代に「50・80 喜んで」というキャッチフレーズで有名になったアメリカンホーム・ダイレクトの商品を覚えていらっしゃいますか?

すでに売り止めになっている「人生まだまだこれからだ」という保険で、故地井武男(ちいたけお)さんのテレビCMが印象的でした。

実際、「80歳でも、保険料が月々2800円で掛け捨てではありません」というフレーズに惹(ひ)かれて加入を決めた高齢者は多くいたようです。

また、CMには次のようなうたい文句も記されていました。

満50歳から80歳まで入れる保険で、医者の診査は不要、申し込みも郵便で書類を送るだけでOK。葬式の費用を保障(条件あり)、怪我の治療費も実費で最高100万円、賠償責任費用は最高で5000万円。

この内容で保険料は月々2800円、しかも年齢が上がっても保険料は変わらないというのですから、保険に入ろうにも保険料が超高額になる80歳近い人たちには魅力的に映るのは無理もありません。