「人生まだまだこれからだ」のカラクリ

しかし、「人生まだまだこれからだ」には、思ってもいないカラクリが隠されていました。

CMの「葬式」という言葉からは「死んだら保険金が受け取れる」と想像してしまいます。また、「怪我」という言葉があるので、当然「病気も対象になる」と思ってしまいます。

それなのに、CMでは死亡したら保険金が出るとも、病気で入院したら入院給付金が出るとも言っていません。

言っていないのではなく、言えないのです。

「持病があり、高齢でも入れて、しかも保険料が安い」という都合のいい保険などありえないのです(写真:本社写真部)

なぜなら、「人生まだまだこれからだ」は「生命保険」ではなく、「損害保険」、しかも「傷害保険」だからです。

「傷害保険」とは、日常生活で起きる様々な怪我(傷害)に対応する保険です。「人生まだまだこれからだ」が「生命保険」ではなく「傷害保険」なのであれば、年齢が関係ないのは当たり前。

年齢が関係ないのですから、保険料が何歳でも月々2800円で、年齢が上がっても変わらないのも当たり前。

「生命保険」のように、加入者が健康かどうかも関係ありません。もちろん、死んだ時の保障も、病気になった時の入院費の保障もないのです。

100万円は「最高で」という条件付きで、実際には支払った実費しか戻ってきません。これには、やられたと思った人が多かったのではないでしょうか。