それから最近、小さい子どもとふれ合う機会があって、《何ごとも恐れない好奇心》を忘れてはいけないなと思いました。人を傷つけたりしないのであれば、大人もアクセル全開でいいんじゃないかって。

だから今は、可能性を広げるために何でもやっておこうと思っています。実はこの取材の前にも、今度演じる役に役立つと思って、二輪免許取得のために教習所へ行ってきたところです。

最近は電車に乗って現場に通う日々ですが、そういう当たり前の生活をするって、芝居をするうえでも大事だと思います。どんな人物も演じられるように普通の感覚を持ち続けたいし、人としても役者としてもニュートラルでいたいです。

先日、ある作品の現場が終わったのですが、監督が「数をこなすにつれてマンネリ化して、汗もかかないことが増えていくけど、僕はそうはなりたくない。常にワクワクして、感動していたいんです」という話をしてくださって。僕よりはるかに年上の方なんですが、僕もそんな人間になりたいと思いました。

この先もずっと役者としてやっていけるのかどうか、正直自分でもわかりません。それでも、挑戦してみたい。今はそんなふうに思っています。