初期の楽曲に、客席では無数のペンライトが揺れる(撮影:初沢亜利)
氷川きよしさんが、2022年末をもって歌手活動を休止する、と発表したのは同年1月のこと。最後のコンサートを見届けるべく、2日間4公演に、のべ1万8000人が詰めかけた。」
(撮影=初沢亜利 構成=上田恵子)

「氷川きよしを作った作品」を前半に

2022年12月14日。23年に及ぶ歌手生活の締めくくりとなる「氷川きよしスペシャルコンサート2022 きよしこの夜~Vol.‌22~」が東京国際フォーラム(東京・丸の内)のホールAで開催された。

色とりどりのペンライトが、会場を埋め尽くす。そこへ、キラキラ輝くブルーのローブ風ジャケットを身にまとった氷川さんが現れた。バックにはバンドの生演奏。

デビュー曲の「箱根八里の半次郎」を皮切りに、「大井追っかけ音次郎」「きよしのズンドコ節」「星空の秋子」と、初期の楽曲が立て続けに披露される。

デビュー曲の「箱根八里の半次郎」を皮切りに、初期の楽曲が立て続けに披露される

 

「きよしのズンドコ節」では、「き・よ・し!」と合いの手を入れたいところだが、コロナ下であることを考慮して、観客も声出しをグッと我慢。コールの代わりとばかりに、無数のペンライトが大きく振られた。