ユーチューバーは「出演者」ではなく「制作者」
さて、ではユーチューバーはなぜテレビからいなくなってしまったのかというと、そこには深い理由があります。
じつはユーチューバーは「出演者」ではなく「制作者」だから、なのではないかと思っています。
ユーチューバーは、それぞれ自分の専門分野を持ち、自分で動画に出演し、その動画を編集しています。やっていることはほぼ「ビデオジャーナリスト」と同じです。
つまり自分でやりたいことや言いたいことがあり、それを実現するために自分が監督兼出演者として動画を制作しているわけです。
しかし、通常テレビに出演している「タレント」「芸人」「俳優」といった人たちは「出演者」、つまり「出演に特化した人」です。
「どういう番組をつくりたいか」と考えてプランを練る「監督」や「演出家」は別の人で、自分たちで出演する番組の内容を考えることは普通はありません。
テレビマンたちに言われたとおりに、望まれた役割を的確にこなすのが、優秀な「出演者」なのです。