「甲相駿三国同盟」とは

ドラマ内、ここまでの信玄というか武田家は、関東の北条・東海の今川と、いわゆる「甲相駿三国同盟」を結んでいました。

お互いの領土を侵害しない。他の戦国大名に攻められたら助力する、その証として婚姻を結ぶ。同盟はその約束と実行によって成立します。

武田家と今川家について言うと、信玄の姉妹が今川義元の正室となって氏真を産んでいます。また義元の娘(氏真の妹)が信玄の後継者である義信の妻となっていました。

同盟といっても、永遠のものではあり得ません。同盟を破ったときの物理的な強制力は無いのですから、弱肉強食の戦国時代、いつ破棄されるか分からない。むしろどんなに酷い目に遭っても信長との盟約を守り続けた家康が珍しい。

信長が勝ち残る歴史を知っている私たちからすると当然のことのようですが、そうした未来を知らぬ家康が、よく耐えたなあ、と思います。まあ、それはそれとして信玄ですね。