夫が定年退職したら、心の拠り所を妻が1人で背負う

「ホント、邪魔やわ。なんか頭痛も肩こりも腰痛も、ダンナのせいで悪化している気がする」

そうかもしれません。世に言う「夫源病(ふげんびょう)」の典型パターンです。

夫の存在が原因でイライラ、ゆううつが増し増し。

自律神経もメチャクチャで、変な汗が止まらない……!

なかでも「夫源病」の原因となっていることが多い昭和男子には、ママが3人いるんじゃないでしょうか?

働き手として現役の時は、飲み屋のママさんがいるでしょ? 次に、自分の奥さん。3人目は、だいたい実の母。

定年退職する頃には、この実母がまず欠ける。

そして、現役を引退すると、大手を振ってママさんのところに通えなくなる。

そうすると、その2人分を奥さんが背負うわけですよ。

ああ、なんてうっとうしい……!!

ただ、残念なことに、そういう甘ったれを量産してしまったのは、私のような同世代の昭和女子にも一因があるのは認めざるを得ません。

平成・令和男子の進化に期待すると同時に、どうしたら家庭内で夫源病をまきちらすダンナを操縦していけるか、一緒に考えてみましょう。

『駆け込み寺の庵主さん――心のモヤモヤ「供養」します』(著:松山 照紀/双葉社)