家庭の平和は、世界の平和の一端
そうなればしめたもの。
少なくとも、「具合が悪い? じゃあ病院行けば?」といった他人事のような返事からは、一歩前進するのではないでしょうか。
誰かと一緒に暮らすというのは、けっこう大変です。思い通りにならないことばっかり。
だけど、それはお互いさま。夫婦は五分五分です。
こちらがガマンしていることは、あちらもガマンしている。
ありがとう、ここにいてくれて。
ありがとう、あなたのおかげで夜、怖い思いをせずにぐっすり眠れる。
生活している者同士、「ありがとう」はたくさん必要です。
ちょっとの特別感で、いいんです。
まずは、まるーく。
家庭の平和は、世界の平和の一端です。
※本稿は、『駆け込み寺の庵主さん――心のモヤモヤ「供養」します』(双葉社)の一部を再編集したものです。
『駆け込み寺の庵主さん――心のモヤモヤ「供養」します』(著:松山 照紀/双葉社)
姫路の地で300余年続く尼僧庵・不徹寺。現住職の松山照紀さんは「駆け込み寺の庵主さん」として迷える女性たちを受け入れ、体を張って守ってきた。2匹の寺猫ともども傷ついた女性を癒やす庵主さんだが、その半生は激動の連続。学生結婚、シングルマザー、大病を経て看護師となった庵主さんは、なぜ不徹寺へと導かれたのか?そして不倫の恋やパートナーへのモヤモヤ、大切な人との別れなど、しんどい思いをどうとらえればラクに生きられるのか? 実体験に基づく禅の教えに、心がスッと晴れる「読む駆け込み寺」。