自分が更年期だという自覚のないまま、夫のことが嫌いになったという理由で離婚してしまった女性もいるそうで…(写真提供:photoAC)

令和3年に内閣府男女共同参画局が作成したデータによると、令和元年の離婚件数は1960年代と比較して大幅に増加しており、近年では、年間60万件の婚姻件数に対し、離婚件数は21万件とのこと。離婚する人が増える中で、3万8000人以上の夫婦の問題に携わった夫婦問題研究家の岡野あつこさんいわく、「離婚しないですむのならそれに越したことはない」とのこと。今回は、親とパートナーの板挟みになったときの対処法をご紹介します。

そのイライラは、“更年期”のせいかもしれません

50代前後の方が離婚相談にみえたときに、私が真っ先に把握しなければいけないと考えるのは、妻が更年期なのではないかということ。

更年期離婚という言葉もあるほど、更年期に離婚を決断する女性が多いのです。

一般的には、45歳から55歳にかけてホルモン分泌のバランスが崩れ始め、更年期に突入するといわれています。

個人差があるとはいえ、司令塔である脳が混乱を起こしてしまうことから、ホットフラッシュ、ドライアイ、頭痛、動悸、倦怠感、コントロールの利かないイライラや落ち込みなどの更年期障害に見舞われてしまうのです。

夫の存在が疎ましい、夫の言動にいちいち腹が立つ、過去にされたことの悔しさを蒸し返してムカムカする、もう愛されていない、結婚生活を続けていくのは苦痛でしかない……。あるときを境にこうした思いに駆られるようになったという人は、更年期である可能性が高いのです。

けれど、更年期は一過性のもの。その時期を過ぎれば、何事もなかったかのように、元の自分を取り戻すことができます。つまり、更年期とは自分が自分でなくなる季節。この時期に大きな決断をしてはいけません。