余白のある時間がエレガントな姿勢を育む
私は、昔、お客様のクロコダイルのバーキンを持たせてもらったとき、背筋がピンと伸びるような緊張感と高揚感を覚えたことを、今でもはっきり思い出します。
撮影や収録のたびに、芸術品のようなハイメゾンのお洋服を着てポーズをとるモデルさんやタレントさんが、どんどん美しくなるのは、他者から見られているという意識も大きいですが、芸術品のパワーに負けない自分をつくりたいという気持ちが働くのだと思います。
これはモノを持つことだけでなく、一流ホテルや美術館など、パワーのある場所に足を運び、その場の力を浴びて、改めて自分の立ち居振る舞いを意識する時間を持つのもよいかもしれません。
パワーに満ちた静かな場所で、音を立てず、歩く、座る、話す。そんな余白のある時間がエレガントな姿勢を育むのだと思います。
緊張感を忘れないことが美しい姿勢にもつながる
※本稿は、『大人女子の小さなマナー帖 一流のお客様に学んだ気づかい』(大和書房)の一部を再編集したものです。
『大人女子の小さなマナー帖 一流のお客様に学んだ気づかい』(著:横田真由子/大和書房)
自分も周囲もごきげんにするマナーのコツそろそろ大人の女性としての振る舞いを身につけたいあなたへ。
身だしなみから言葉遣い、持ち物、振る舞い、気遣いまで。
ハイブランドショップで店長を務めていた時代に愛されるお金持ちのお客様に教えてもらったマナーのエッセンス。