一時退院中、愛犬の小夏・千夏と触れ合う大切なひととき(写真は秋野さんのブログ「スマイルライフ」より)

数日後、紹介されたがん専門病院へ。私のがんは食道の周りをぐるっと囲むように広がる、ステージIIIの頸部食道がんと確定しました。大きさはなんと4cm!

しかもがんは、ほかにも喉に3つ、食道の真ん中に1つ。合わせて5つの重複がんであることがわかったのです。「厳しい結果ですね。手術で全部取ってしまうことをおすすめします」。それが医師の見解でした。

振り返れば、喉に引っかかりを覚えはじめたのは、2021年の12月。11月に受けた人間ドックの内視鏡検査では何もなかったのに、どうして? そう疑問に思いながらも、耳鼻科を受診したり、整体に行ったり、ハリ治療に通ったり、血液検査をしたり。でも何もわからない。

そのうち喉に食べ物が詰まるようになってきて、さすがにおかしいと、6月にかかりつけのクリニックを受診しました。

ここで内視鏡検査にひっかかったことで、食道がんの確定診断へと至ったわけですが、ここまで来るのに約半年もの期間を費やしてしまったのです。別に放っておいたわけではなく、手を尽くしたにもかかわらず。

見つけにくいがんだったのか。または急激に進んでしまったのか。こんなこともあるのですね。