幼稚園児のおかずが鰻の胆嚢

まず手始めに行われたのは、マッサージです。幼稚園から帰宅するとすぐさま、お袋に首根っこを掴まれ横にさせられ、こめかみをマッサージされます。

マッサージと言えば聞こえは良いのですが、その行為はマッサージとはほど遠いものでした。

『等身大の僕で生きるしかないので さらけ出したら、うまくいった40の欠点』(著:内間政成/ダイヤモンド社)

お袋の右手人差し指を第二関節で曲げ固定し、グリグリと僕のこめかみにめり込ませます。

シンプルに痛い! それを伝えるとお袋は、効いていると思い込み、更に力を発揮するのです。だから僕は小一時間毎日無言を貫き通しました。

他にも食生活が変わりました。自然食というベースは変わらないのですが、そこに「鰻の胆嚢(たんのう)」が加わったのです。

それが目に良いと、恐らく信頼を置いているナカヤマのおばちゃんから得た情報だと思うのですが、毎日刺身屋さん(沖縄では魚屋を刺身屋という)でそれを買って来ました。

ただそこで鰻の胆嚢のみしか買わないので、かなりの偏食家族だと思われていたかもしれません。

それよりも、幼稚園児におかずが鰻の胆嚢っていうのはかなりキツイです。確か生だったと記憶しています。それは苦くて原始人でも無理だと思っていました。