テレビ禁止の小学生時代

そして第三弾が、テレビ禁止なのです。小学生にそれは過酷でした。学校では「昨日
**見た?」とテレビの話題ばかりです。

その場に参加はしたいのですが、積極的にはできません。

でも、見てないとも言えないので、「あー、はい、はい、あれ面白かったね!」とドキドキしながら見たふりをしていました。

そうしないと、除け者にされ嫌な思いをすると思い込んでいました。

当時は、「8時だョ!全員集合」や「オレたちひょうきん族」が流行っていました。そして同じ時間帯だったので、どっちを見たかと、前者派と後者派に分かれていました。

だから僕はそれを利用して、前者派の前では後者派、後者派の前では前者派を装って情報を収集し、他で話していました。

ただ、強敵なのはザッピングをして両方見ている友達です。その場合は、「両方見るって器用だね」の話題を膨らませて難を逃れていました。

こんなふうに誤魔化しでも、何とか通用してきたと理解したのでしょう。だんだん反射的に「ふり」をしてしまう生き方をしてしまいます。