高齢化率が非常に高い
まず考えられるのは、二つの国は、ともに高齢化率が非常に高いことだ。
2018年、日本の高齢化率は世界一で65歳以上が全体の28.1%を占めており、第2位はイタリアで、23.3%だった。
出生率の低さも両国は世界のトップを競っている。
結婚しない若者や離婚も多く、共働き家庭の増加もあって、一人っ子世帯も多い。
2017年の合計特殊出生率は、日本の平均1.43人に対し、イタリアは平均1.32人だった。
人口の推移を見てみると、日本は2008年の1億2808万4000人をピークに以後は減少し始め、イタリアでも、2017年の6100万人をピークに減少傾向にある。
つまり、二つの国では、少子高齢化によって、明らかに人口減少が始まっていることが、空き家が増えている最大の原因と考えられる。