「僕自身、これまで映画やドラマ、アニメなどに救われたり、勇気をもらったりしてきました。今は僕の演技を見て、同じように感じてくれる人がいるかもしれないと思うとワクワクします。」(撮影:宅間國博)
2023年4月18日の『徹子の部屋』に俳優の町田啓太さんが出演。中学生の頃はパイロットに憧れ日本航空高校へ進学した後、高校ではダンス部のキャプテンを務め、ダンサーの道を選んだという。2010年に劇団EXILEに所属した後、俳優の仕事だけで活動すると決めるまでの人生を語ります。今回は、町田さんがこれまで出演した作品や、俳優業について語った『婦人公論』2021年10月26日号のインタビュー記事を再配信します。

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デビューからまもなく11年となる俳優の町田啓太さん。幅広い役柄で着実にキャリアを積み重ねる中、昨年出演したドラマで大ブレイク。その人気は国内にとどまらず、海外からも熱い声援が届くという。今、最も旬な俳優の胸の内は――(撮影=宅間國博 構成=上田恵子)

『青天を衝け』で、新選組の土方歳三を演じて

現在、劇団EXILEに所属して俳優活動をしている僕ですが、過去にはパイロットや教師になることを夢見ていた時期がありました。心惹かれたことには挑戦せずにいられない性格で、高校・大学時代はダンスに打ち込んでいました。ケガでダンスは諦めましたが、振り返ってみると、自分なりにいろいろな道を模索してきたなと思います。

日々新しい出会いと刺激が得られる俳優業は、とても自分に合っていますし、やりがいや喜びを感じられる素晴らしい仕事です。僕自身、これまで映画やドラマ、アニメなどに救われたり、勇気をもらったりしてきました。

今は僕の演技を見て、同じように感じてくれる人がいるかもしれないと思うとワクワクします。

今年はNHKの大河ドラマ『青天を衝け』で、新選組の土方歳三を演じました。登場する回数こそ少なかったものの、印象に残る演出のおかげで視聴者の皆さんから好意的な反応をいただき、ホッとしています。

制作サイドからすると、土方歳三を魅力的に描くことが彼へのリスペクトなのだろうなと思っていましたし、僕自身「恥ずかしくないようしっかり演じなくては」と一所懸命やったつもりです。ご覧になった方の心に残る、僕なりの土方をお見せできたのなら嬉しいです。