(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
圧倒的なオーラを放つトップスターの存在、一糸乱れぬダンスや歌唱、壮大なスケールの舞台装置や豪華な衣裳でファンを魅了してやまない宝塚歌劇団。初の公演が大正3年(1914年)、100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」には「花・月・雪・星・宙」5つの組が存在します。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第45回は「故郷」のお話です。
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)

前回「宝塚音楽学校の合格発表のニュースに春を感じて。泣き虫だった自分が組長になれた。未来のジェンヌも、新しい挑戦を楽しんで」はこちら

新潟といえば、何を思い浮かべますか?

私の故郷は新潟です。
宝塚に入る前の高校2年生まで、宝塚の「た」の字もない自然豊かな雪国で育ちました。

信濃川沿いの遊歩道に咲くチューリップと桜

新潟といえば、何を思い浮かべますか?

「お米」
「お酒」 

と、だいたいの人がこう答えがちですが、
大正解です。
新潟といえば、やはり「お米」を外すことはできません。