うどんでケンカ

夕べも、うどんで、ちょっとありました。

おいしいうどんを大阪から取り寄せたんです。

寒かったので、今日はこれがいいねということで、夕飯はそのおいしいきつねうどんになったんです。

ちょうど次男が遊びに来ていて、一緒に食べたんです。

女房が用意してくれて、みんなで食卓を囲んで、さあ食べようかなと思って、息子のうどんをパッと見ると、うどんの量が、僕より多いんです。

「あれ、俺のうどん、少ないね」と言うと、「からだのことを考えてるから」と女房は言うわけです。

からだのことがあっても、うどんの1〜2本で、たいしたことはないだろうと思って、それを言うと、「また細かいこと言って……」「いや、そうは言うけど……」ということで、つい、ケンカしました、スミマセン(笑顔)。

※本稿は、『すべては出会い 渡辺徹の愛され人生』(きずな出版)の一部を再編集したものです。

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